こんにちは
7月になりましたので伝道掲示板を更新しました
真宗宗歌の歌詞に「みおやの徳のとうとさを」とあるように、阿弥陀仏の功徳はよく、子に対する親の愛に喩えられます
ひとりひとりの出来不出来に関わらず、無償の愛を注ぐ存在、ということですね
今月の法語は、そんな子育てにまつわる俵万智さんの短歌です
振り向かぬ子を見送れり
振り向いた時に振る手を用意しながら
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子育てをしていると子の成長の早さにいつも驚かされます
我が子も、ちょっと前まで泣きながら後追いしていた赤ちゃんだったのに、今ではそこかしこを走り回り、「待って!」と呼び止めても見向きもしなくなりました……
それでも親はずっと子供のことを見ているんですよね
朝、保育園に送り出すとき
いってきます!と先生のもとに駆けていく子の背中を、見えなくなるまで見守っていると、この歌を思い出します
いずれ思春期や反抗期を乗り越え、心身ともに成長して、親元を離れていってしまうときも、親はこうして子の後ろ姿を見守っているのでしょう
不安になって振り向いた我が子に、大丈夫だよ!と手を振るために
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先日の永代祠堂経法要のとき、掲示板を写真に撮った紙を拡大コピーして、若坊守の一口法話と題しましてこの短歌を紹介しました
法要の後、皆様お帰りになる中、一人の門徒さんが私のところに来られました
そして、ホワイトボードに貼った、短歌を印刷したA3用紙をさして「これ、もしよかったら頂いてもいい?」と
もちろん!と応えて少しお話すると、この短歌にいたく感銘を受けたようです
もうとっくに自立した娘さんたちの事を考え、色々と思い出してじんわりした気持ちになった、と話してくださいました
誰かから反応を貰うためにやっているわけではありませんが、こうやって、自分がいいなと思った言葉が他の誰かの心に届くと、紹介した甲斐があったと嬉しい気持ちになります
後で聞くと、その短歌の紙は額に入れてお家に飾ってくださっているようです
上手ではない字なので恥ずかしいのですが、心に残った言葉というものはぜひ大切にしていただきたいと思います