
若院です。今月の法語は、「蓮如上人御一代記聞書」より「そのかごを水につけよ、と。わが身をば、法にひてておくべきよし、仰せられ候う」です。
ある人が蓮如上人に、仏法を聞いている場では有難いと思うのですが、すぐに忘れてしまいまるで穴が開いたかごに水を入れたようなものだ」と相談しました。これ、私も心当たりがあり授業や法話を聞きに行ってるときは自分の人生についてめちゃくちゃ考えている気分になりますが、いざ家に帰って寝て起きて仕事をして子供の世話をしているとすぐに忘れて目の前のことに必死になってしまいます。そんなことがあるたびに、何とか仏法のありがたみを持って帰って日常に生かせないかなどと思ってしまいます。
それに対する蓮如上人の答えは「そのかごを水につけよ」というものでした。つまり、仏法を生活に持って帰ろうとするのではなく、生活を仏法で満たせと言っているのです。自分の心を穴のない立派なかごにできると思うから、なんとかしたいと相談をするわけで、そもそも我々の心は穴の開いたかごなのだからそれを自覚してそこに合わせた生活を送ることが大事かなと思いました。